CdS,硫化カドミウム
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CdS,硫化カドミウム
Cdはカドミウム、Sは硫黄を表す元素記号である。
つまり、CdSは「硫化カドミウム」というわけだ。
CdSと言えば、それは「硫化カドミウム」という物質名のほかに、「硫化カドミウムを用いた光センサー」としての意味を含む。
硫化カドミウムは光を受けると抵抗値が変化する物質なのだ。
このCdSを回路中に組み込めば、光量によって通電したりしなかったりするスイッチとして使用することができる。
一方で、CdSの応答特性は悪い。従って反応に高い精度が要求されない、回路のスイッチとして用いられる。
例えば、外灯のスイッチなどが好例だ。
外灯は暗くなれば、点灯し、夜が明ければ消灯する。これを自動で行うのがCdSというわけだ。
外灯の点灯、消灯のタイミングが10秒遅れて問題になることは考えにくい。
このような用途にCdSは使用される。
念のために、再度説明するが、「硫化カドミウム」は物質名。
CdSは「硫化カドミウム」を示す化学式であると同時に、硫化カドミウムを使用した光センサーも意味する。
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2005/06/01