物理学解体新書

サーミスタ

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サーミスタとは

サーミスタは温度によって抵抗値が変化する素子だ。
この特性のため温度を測る用途で利用される。

金属は温度が高くなると抵抗値も高くなる。
その比率は温度1度あたり0.5%程度の抵抗値の変化だ。

金属の抵抗

これに対しサーミスタは温度が高くなると抵抗値は低下する。
しかも、変化の比率は金属の10以上もある。
サーミスタは温度に敏感なのだ。
サーミスタの抵抗

サーミスタはニッケル、マンガンなどの酸化物を混合し焼結して製造する。
小型で安価なため、温度検出用の素子として広く一般に使用されている。




PTCサーミスタとNTCサーミスタ

サーミスタは特性によって二種類に分類される。
PTCとNTCだ。

温度が上昇すると抵抗値も上昇するサーミスタをPTCサーミスタという。
反対に温度が上昇すると抵抗値が下降するサーミスタをNTCサーミスタという。

広範囲に使用されているサーミスタはNTCサーミスタだ。



B定数

サーミスタの特性を示す数値にB定数がある。
温度の変化に対するサーミスタの抵抗値変化の大きさを表す値がB定数だ。
通常は25℃と85℃の温度から求める。

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2010/04/24



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