物理学解体新書

コペンハーゲン解釈

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コペンハーゲン解釈

コペンハーゲン解釈とは

コペンハーゲン解釈とは、量子力学の観測問題を説明する仮説である。
コペンハーゲン解釈は主流ではあるが、正しいことが証明されてはいない。


量子力学では、電子の状態は、いくつかの異なる状態が重ね合わさっていると考える。


例えば、波としての電子は、「電子がAの場所にいる」という状態と「電子がBの場所にいる」が重なっていると考える。


これは、「電子がAの場所にいるのか、Bの場所にいるの分からない」ということではない。
また「電子がAの場所と、Bの場所に同時にいる」とも違う。


「電子がAの場所にいるがBにはいない」と「電子がBの場所にいるがAにはいない」が重なり合っているのだ。


ところが、人間が観測した瞬間に、重ね合わせがなくなってしまう。
複数の状態が一つに収斂(しゅうれん)してしまうのだ。


収斂した結果、その場所に電子が出現して人間がそれを観測するのである。


ボーアなど、コペンハーゲンに住んでいた研究者が提案したため、コペンハーゲン解釈と呼ばれるようになった。


量子力学の基礎を築いたシュレーディンガーは、コペンハーゲン解釈に反対する論を展開した。
「シュレーディンガーの猫」は、コペンハーゲン解釈の矛盾を示した思考実験である。

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2017/05/01



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