物理学解体新書

絶対零度

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絶対零度

マイナス273℃を絶対零度という。
絶対零度を基準とした温度の目盛りを絶対温度という。
通常の温度目盛りを273℃分、マイナス側にシフトさせたものが絶対温度と考えていい。


通常のセ氏温度は℃で表現するが、絶対温度はKであらわす。
例えば、1気圧での水の沸点は100℃であるが、これを絶対温度では373Kとなる。(100+273=373)


絶対零度よりも低い温度は、存在しない。
「現代の技術では実現不可能」という意味ではない。
絶対零度よりも低い温度は、自然界にもないし、どんなに技術が発達しても絶対に到達しないのだ。


原子は皆振動している。
振動の度合いが大きい状態を、マクロの視点で捉えたとき温度が高いと表現する。


温度を低下させると、原子の振動はそれに応じて小さくなる。
つまり温度が低くなるのだ。


原子の振動が完全に停止する温度がマイナス273℃(絶対零度)である。
振動が完全にストップしているのでこれよりも温度を低下させようがないのだ。


絶対零度よりもさらに低い温度はありえないことを、「熱力学の第3法則」という場合もある。

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2007/11/18



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