セ氏(摂氏)とカ氏(華氏)
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セ氏温度とカ氏温度の変換
日本はセ氏(摂氏)で温度を表示するが、米国ではカ氏(華氏)を用いる。
ここではセ氏とカ氏の変換方法を解説する。
セ氏とカ氏の変換式
セ氏とカ氏の変換式を次の表にしめす。
変換 | 式 | 算出方法 |
セ氏→カ氏 | F=(9/5)×C+32 | セ氏温度に(9/5)をかけ、32をプラスする。 |
カ氏→セ氏 | C=(5/9)×(F-32) | カ氏温度から32をマイナスし、(5/9)をかける。 |
カ氏(華氏)の温度目盛りの根拠
カ氏(華氏)はファーレンハイトが考案した温度の目盛りである。
氷点は、セルシウス温度(セ氏)で「0度C」であるが、カ氏(華氏)では「32度F」に相当する。
「0度C」の「C」がセルシウス(Celsius)の頭文字であるように、「32度F」の「F」はファーレンハイト(Fahrenheit)の頭文字を表している。
ファーレンハイトは中国語で「華倫海」と音訳された。
ここからファーレンハイトの温度目盛りを「カ氏(華氏)」と表現する。
同様にセルシウスの音訳が「摂爾思」であることから、セルシウスの温度目盛りは「セ氏(摂氏)」となる。
セ氏は氷点を0度C、水の沸点を100度Cとしているので分かりやすい。
一方でカ氏(華氏)は区切りの悪い数字を使っているように感じる。
ここでは、カ氏(華氏)の温度目盛りの根拠を解説しよう。
ファーレンハイトが実験していた当時、低温は寒剤(氷と食塩)によって得ていた。
ファーレンハイトは、この時に得られた最低温度(約マイナス17.78度C)を「0度F」とした。
さらに氷点(0度C)を「32度F」とした。
セ氏(摂氏) | カ氏(華氏) |
−17.78度C | 0度F |
0度C | 32度F |
「32」は半端な数に見えるが、実は非常に合理的な数字である。
「32」は「2の5乗」なのだ。
温度目盛りを刻むとき、半分にする作業を5回繰り返せば、32等分することができる。
もし、氷点を「30度F」に設定していたら、都合が悪い。
半分にしたら「15」なので、半分にする作業を反復することによって30等分に達することはできないのだ。
同様に氷点が40度Fでも無理がある。
40→20→10→5のように半分にする作業を繰り返えすと、途中で5が出てくる。
半分に分割する作業のみで40等分はできないのだ。
さて、以下の関係から変換式を導くことができる。
セ氏(摂氏) | カ氏(華氏) |
−17.78度C | 0度F |
0度C | 32度F |
セ氏→カ氏の変換式は、この二点を通る直線の式なのだ。
直線は「傾き」と「y切片」によって決定される。
セ氏とカ氏の関係から、傾きは32/17.78であることが分かる。
この値はほぼ9/5だ。
0度Cのとき、32度Fであることからy切片は明らかに「32」である。
「9/5」と「32」を覚えておけば、セ氏→カ氏の変換式は簡単に立てられる。
当然のことながら、式を変形すればカ氏→セ氏の逆変換式も直ぐに導き出すことも可能だ。
この変換式を知っておくと、100度Cが、212度Fであることも直感で得やすい。
9/5に100をかければ180となる。(100÷5×9だから、暗算も楽勝)
これに32を足すから、212度Fになるのだ。
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2008/01/06