物理学解体新書

磁性体物理学 & 磁気工学用語集

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ア行

アンペールの法則

電流Iが流れる導線に方位磁針を近づけると、方位磁針が動く。
このことから、電流Iの周囲に磁場Hが生じることが分かる。

電流I、距離rと磁場Hの関係を簡単にまとめた式がアンペールの法則である。


円周長をl、比例定数を1とすれば、磁場Hは電流Iを円周長lで割ったものとして表現できる。
これがアンペールの法則の基本形である。

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永久磁石

電流を与えなくても、または他の磁場がなくても、長期に磁石の性質を保っているものを永久磁石という。



カ行

カー効果

磁化した物質の表面に光があたると偏光する現象をカー効果という。



キュリー点(キュリー温度)

強磁性体は温度が高くなると常磁性体に変化する。
この変化が起こる温度をキュリー点、またはキュリー温度という。



キュリーの法則

常磁性体の磁化は、磁場に比例し温度に反比例する。
これをキュリーの法則という。



サ行

磁化

強磁性体を磁場中に置くと、強磁性体が永久磁石になる。
この現象を磁化という。



磁気異方性

方向によって磁化しやすさが異なる性質を磁気異方性という。



磁気記録

磁気を利用してデータを維持、記憶することを磁気記録という。 磁気記録が行われる媒体を磁気記録媒体という。



磁気抵抗効果

磁場中に置かれた物質の電気抵抗が変化する現象を磁気抵抗効果という。



磁気モーメント

磁石の強さと磁化の方向を示すベクトル量を磁気モーメントという。



磁気誘導

釘を永久磁石に吸着させると、釘も磁石の性質を帯びる。
このように磁気の近くで、他の物質に磁気が生じる現象を磁気誘導という。



磁場

磁気が及ぶ空間を磁場、または磁界という。
例えば、永久磁石の周囲には磁場が存在する。



垂直磁気記録

磁性体の膜に対して垂直方向に磁化させる記録技術。



スピン

原子、電子のレベルの磁気モーメント



センダスト

磁気ヘッド等に利用される合金。
透磁率は高く保磁力は低い。



タ行

超伝導電磁石

芯として超伝導材料を利用した電磁石を超伝導電磁石という。
超伝導材料は電気抵抗がない。このため通常の電磁石よりも強力な電磁石となる。



ナ行

ニッケル

金属元素の一種。
原子番号28。
強磁性体である。



ハ行

パーマロイ

大きい透磁率を目指して開発された磁性材料の一つである。



パウリ常磁性

常磁性の一種



反強磁性

反対方向を向いたスピンが隣接しているため、全体としての磁気モーメントがゼロの磁性体。



反磁性

磁場を与えたとき、磁場と逆方向に磁化される性質を反磁性という。



光磁気記録

磁気記録技術の一種で、データの書き込み、読み出しに光を使用する。



ヒステリシス

磁性体は磁場を与えると磁化する。
磁場を強くしていくと磁化も大きくなるがやがて飽和に達する。
次に磁場を弱めると磁化は小さくなっていくが、最初とは違ったルートで変化する。
この現象をヒステリシスという。



ビラリ現象

磁性体は圧力が加わることによって磁化の強さが変化する。
この現象をビラリ現象という。



ファラデー効果

磁化した物質の表面に光があたると偏光面が回転する現象をファラデー効果という。



フェライト

酸化鉄を主成分とする磁性材料をフェライトという。



フェリ磁性

隣り合うスピンが交互に逆方向になっている磁性体。
スピンの大きさが交互に異なるため、全体として磁性を持つ。



保磁力

磁化された磁性体を磁化ゼロの状態に戻すためには、反対向きの外部磁場が必要である。
この反対向きの外部磁場の強さを保磁力という。



マ行

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ヤ行

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ラ行

ラーモア反磁性

反磁性の一種。



ランダウ反磁性

反磁性の一種。



ワ行

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英数字

GMR

ハードディスクドライブのこと。
Hard disk driveの略。



GMR

巨大磁気抵抗効果のこと。
Giant Magneto Resistive effectの略。



YIG

イットリウム-鉄-ガーネット。磁性物質の一種。

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2010/06/01



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