物理学解体新書

電場

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電場

電場とは

二つの電荷間には力が働く。
この力はどのようにして二つの電荷間に生じるのかを考察しよう。


まず、プラスの電荷Aを一つだけ空間に置く。
すると、周囲の空間は電荷の影響を受けて空間の性質が変わるのだ。
電荷に近いほど影響は大きいので性質の変化の度合いも大きく、離れるに従って性質の変化の度合いは小さくなる。


この「電荷によって性質が変化した空間」を電場という(電界という場合もある)。
Aが持つ電荷がAの周囲に電場を作ったのだ。



さてこの電場内にもう一つの電荷B(マイナス電荷)を持ってきたとする。
BはAがつくった電場から作用を受け、その結果Bに力が生じる。
この力がクーロン力だ。クーロン力の大きさは、Aによる電場の強さと、Bの持つ電荷量に依存する。


電場をつくるのはAだけではない。
Bもまたその周囲に電場をつくる。
AもやはりBが作った電場から作用を受けて力を生じる。


以上は異種の電荷間の考察であったが、同種の電荷間でも同様だ。
電荷同士が直接力を及ぼしあうのではなく、電場の作用により力が生じるのだ。

■次のページ:電場の定義

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2005/06/18



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