箔検電器
電気の種類の判定
箔検電器は電気の有無だけでなく、電気の種類(正または負)を判定することも可能である。
電気の種類を判定するためには、箔検電器を事前に正または負に帯電させておく必要がある。
箔検電器の帯電
帯電体を金属板に接触させると、電荷が金属板に移って箔検電器が帯電する。
帯電体の極性がプラスなら、箔検電器の帯電もプラスだ。
帯電体と逆の極性に箔検電器を帯電させることもできる。
帯電体を金属板に近づけて静電誘導を発生させる。
もし帯電体がマイナスなら、金属板にはプラスが、金属箔にはマイナスの電荷が集まっている。
このタイミングで、金属板を接地する。
すると金属板のプラスは帯電体に引き付けられたままだが、マイナスは位置に逃げていく。
この結果、箔検電器はプラスに帯電されるのだ。
帯電体の種類
箔検電器がプラスに帯電しているとする。
金属板にプラスの帯電体を近づければ、金属箔はさらに開き、反対にマイナスの帯電体を近づければ、金属箔は閉じてしまう。
この性質を利用すれば、帯電体の極性を知ることができる。
金属板に近づけたとき、金属箔がさらに開けば、帯電体の極性は箔検電器の極性と同じなのだ。
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2016/11/23