物理学解体新書

フィゾーの光速測定実験

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光速測定の歴史

光速はフィゾーの実験によって測定された。
ここでは、フィゾー以前に行われた、光速測定への歴史を見てみよう。



ガリレオの実験

ガリレオは光速が有限だと考え、その値を実験で調べようとした。

この実験は夜に行う。 数キロメートル離れた丘に、灯りを持った実験者AとBを配置する。

実験者Aが、灯りの覆いを取る。 実験者Bが、Aの灯りが見えたらすぐに自分の灯りの覆いを取る。

この様子をAの場所から見れば、光の速さが分かるのだ。

実際に実験してみると、余りに速すぎて測定できない。
ガリレオは知らなかったが、光速は秒速30万キロメートルだ。

しかもガリレオの時代には時計が実用化されていなかった。
測定は脈拍を使ったのである。



レーマーの観測

レーマーは木星の四大衛星を観測することで、光速を算出した。

四大衛星の動きは正確にわかっており、予報が出ていたが、木星が地球に近いときと遠いときでは、予報が観測と一致しないことが知られていた。

これは、木星との距離が大きいとき、その分、光が長い距離を旅することからだとレーマーは考えた。

木星との距離と観測時刻と予報との差から、レーマーは、光速が秒速21万4000キロメートルと算出した。

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2017/07/01



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