ミリカンの実験
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ミリカンの実験とは
ミリカンの実験とは、電気素量(素電荷)を測定するための実験である。ロバート・ミリカンが1909年に実施した。
ミリカンの油滴実験ともいう。
帯電させた油滴を、金属電極間に散布する。
油滴はゆっくり降下するが金属電極間の電場を調整すると、油滴が空中でピタリと静止する。
重力とクーロン力がバランスしたからだ。
このときの電場の強さから、油滴の電荷を決定するができる。
ミリカンの実験の実験が行われた時代にはすでに、トムソンによって比電荷が測定されていた。
比電荷とは電子の質量と素電荷の比率のことだ。
つまり比率は分かっていたが、質量または素電荷のそれぞれの値は分かっていなかったのだ。
ミリカンの実験によって、素電荷が分かったため、これに合わせて質量も分かったのだ。
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2018/08/24