物理学解体新書

電荷

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電荷の特色

電荷の特徴を質量と比較してみよう。

特性質量電荷
種類1種類 2種類
プラス電荷とマイナス電荷
生じる力の方向常に引力 マイナス電荷とプラス電荷間:引力
マイナス電荷とマイナス電荷:斥力
プラス電荷とプラス電荷:斥力
物体と特性の関連すべての物体が質量を持つ。
→すべての物体間で万有引力が働く。
電荷を持たない(電荷ゼロ)の物体がある。
→静電気力が働かない物体もある。
単位kg(キログラム)C(クーロン)
大きさ非常に小さい。
目の前の物体が、万有引力で引き合うことを見ることはない。
大きい。
紙やほこりが静電気で付着するのを見ることがある。

電荷と質量は、力の生じ方等の類似点も多いが、根本的な違いもある。
電荷の種類はプラス電荷とマイナス電荷の2種類だが、質量は1種類のみである。


プラス電荷とマイナス電荷が同量ずつあると、電荷はトータルでゼロになる。
電荷がない物体は、電荷をまったく持っていないのではない。
プラス電荷とマイナス電荷を同量ずつ持っており、電気的に中性になっているだけなのだ。


プラス電荷とマイナス電荷は、打ち消しあうことができる。
すべての原子がマイナスの電子とプラスの原子核を持ちながら、この世に電気的に中性の物質があるのは、この打ち消しあいによるものだ。


一方で質量には、プラス・マイナスの違いがない。
打ち消しあうことができないのだ。だから質量はあればあった分だけ、その量が加算されていく。
万有引力は小さいが、質量が地球サイズにまで加算されれば、他の天体と引き合うまでになるのだ。

■次のページ:特性という観点でまとめると

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2005/07/16



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