月はなぜ、落ちてこないのか?
月はなぜ、回り続けるのか?
月が落下してこない理由を突き止めた人物はニュートンである。
地上付近の物体は落下するのに、月は地球の周囲を回り続ける。
このため、ニュートン以前の人は、地上と宇宙では自然の法則が異なっていると思っていた。
空中の物体は、真下に落下する。
これは地球が物体を引き付けるからである。
力を万有引力という。
今度は、この物体を真横に投げると、少し離れた所に落ちる。
この場合も万有引力が作用するので物体は地面へ向かうが、地面に到達するまでの間に、横方向へも移動する。
その結果、真下ではなく、離れた場所が落下地点になるのである。
もっと速いスピードで、物体を真横に投げてみよう。
物体は地球の中心へ向けて落ちつつ、横方向にも移動するので、投げるスピードが速ければ、地球の反対側に落下する。
さらにスピードを上げて物体を真横に投げれば、落ちる前に元の位置に戻ってしまう。
これが、月が公転する理由であり、人工衛星の原理である。
月は落ちても、落ちても、落ちきることができずに、元の位置に戻ってしまうのだ。
月は回り続けるから落ちることができないといってもいいだろう。
月も地上の物体と同様に、引力の作用を受けて公転していることがニュートンによって明らかになった。
引力はすべても物体が持つ性質である。
このことから、万有引力と呼ばれるようになったのだ。
万有引力は、「引く」だけではない。
このように、天体を公転させる原動力でもあるのだ。
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2007/12/20