物理学解体新書

硬さ試験

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硬さ試験とは

「硬さ」と「硬度」の違い

金属材料の硬さは試験するものであって、測定するものではない。

一般に部品の長さであれば、何回でも測定できる。
1回目の測定値に疑問があれば、再度、同じところの長さを測定すればいい。

金属材料の硬さは、形状が決められた試験片に、力を加え変形させて調べる。
一度、変形させると再度、その試験片を調べることはできない。

金属材料の硬さは測定するものではなく、試験によって確かめるものだ。
1回目の試験結果に疑問があっても、再度、同じところを試験できない。

同じところを調べられないので、「硬度を測定する」のではなく「硬さを試験する」というのだ。

長さの単位には、メートル、インチなど様々である。

どのような単位を使っても、これらは比例関係にある。
従って、異なる単位間で互いに換算することができる。
例えば「1インチ = 2.54 センチメートル」の関係がある。

これは、単位は違っても「長さ」という同じ物理量を測定しているからである。

硬さの種類にも様々あり、代表的なものは次の5種である。

これらの値は互いに換算することができない。
比例関係にもない。
同じ「硬さ」という言葉を当ててはいるが、これらは、それぞれ異なった材料の特性を示しているのである。

金属材料の硬さは、従来の測定の概念からはずいぶんと異なっている。
従来の測定の概念では「硬度」と呼びたいところだが、そう呼ばずに「硬さ」と表現する理由はここにある。

■次のページ:硬さ試験の方法

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2008/05/09



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