質量と重量の違い
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「重い」「軽い」とはどういうことか
物体はなぜ地面に向かって落ちるのか。
「地球には引力があるから」というのが大よその答えであるが、もう少し正確に考えてみよう。
ある物体と他の物体とは互いに引き合う性質がある。
これを万有引力という。「万有」と冠するだけあって、すべての物体は相互に引き合うということなのだ。
しかし、万有引力は人間の感覚で検知できないほど、小さい。
だから目の前にある物体が少しずつ動いてやがて接触するなどということにはお目にかかれない。(実験環境で実現することは可能だが。)
しかし、地球は圧倒的に巨大なため、地上の物体との間に生じる引力は大きいので、物体は地球に向かって引かれていく。
つまり落ちていくのである。
「重いものほど強い引力で引かれ、軽いものほど弱い引力で引かれる」と考えがちだが、実態は逆だ。
「より強い引力で引かれるものはより重く、より弱い引力で引かれるものはより軽くなる」が正しい。
つまり、「重い」「軽い」の違いは、各物体にかかる引力の差で生じるのである。
では、引力の差はどのように生じるのか?
それについては、質量と重量の違いに立ち返って、順次論じていく。
■次のページ:「質量」と「重量」の違い
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2005/05/21