重力加速度

HOME＞ 質点の力学＞万有引力の法則＞重力加速度

万有引力と重力加速度

地球上の物体はすべて、万有引力の作用により地球の中心へ向かって引かれている。

万有引力は、二つの物体の間に働く力である。
その大きさは、二つの物体の積の比例し距離の二乗に反比例する。

「地球の引力の影響で、物体が引き付けられる」というが、正確には違う。
地球と物体は、万有引力によって互いに引き合うのだ。

二つの物体は、互いに引力で引き合う。
このとき、摩擦など余分な力がかからなければ、二つの物体は引力で接近する。

もし、二つの物体のうちの一方の質量が極端に大きな場合であっても、二つの物体は同じ大きさの力で引き合うことになる。(作用・反作用の法則)

ただし、質量が大きいと動きにくいため、質量の小さい物体が近づいていくことになる。
(左のアニメでは、質量が大きい物体はゆっくりと、小さい物体は速く動いている。
動くスピードは違っても、両方にかかる引力は等しいのだ。)

地球も地球上の物体と引力を及ぼし合っている。
このとき、「地球が物体を引く力」の方が圧倒的に大きいと考えてはならない。

「地球が物体を引く力」と「物体が地球を引く力」は同じ大きさなのだ。
引き合う力は同じでも、地球は圧倒的に巨大である。
このため、地球は動きにくく、物体が地球に向かって動いていく。
(上のアニメの左側を極端に大きくしたものが地球になる。)

■次のページ：落体の法則と重力加速度

このページのTOPへ