物理学解体新書

原子核分裂

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原子核分裂とは

天然ウランの大部分(99.3%)は、質量数238の238Uであるが、わずかながら質量数235の235Uも含まれている。


235Uに中性子が衝突すると、その衝撃で原子核が振動し変形する。
原子核は核力でまとまっているが、変形によって原子核の一部分が核力の作用範囲から外れると、陽子の電荷による反発が勝って分裂する。
このような各反応が核分裂だ。


核分裂によって生まれる原子核の種類(核種)は確率に左右されるが、おおよそ質量数139前後と質量数95前後になる。


原子番号が小さい原子核には陽子とほぼ同数の中性子が含まれるが、原子番号が大きくなると陽子数よりも多い数の中性子が含まれるようになる。
つまり、大きい原子核になるほど、含まれる中性子の割合が大きくなるのだ。


このため、大サイズの原子核が中程度のサイズの原子核に分裂すると、中性子が余ってしまう。
235Uも同様で、核分裂で二つの原子核が生まれれば2〜3個の中性子が余る。 この余った中性子は高速で飛び出していくのだ。

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2016/11/19



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