物理学解体新書

二重スリット実験

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電子波の干渉

電子波の干渉縞

ヤングの実験では、二重スリットに向け光を送った。
電子波の干渉実験では、電子銃を二重スリットに向けて電子を放つ。


すると、二重スリットの向こう側のスクリーンに干渉縞が生じる。
もし、電子が弾丸のように飛んでいたなら、スクリーンには二重スリットの形で電子が衝突しているはずである。


干渉縞が生じたのは、電子が粒子ではなく波として振る舞ったからである。
こうして電子波の実在が確認された。


これは多数の電子が集まって波のように動いたのかもしれない。


例えば、水面の波は水の分子が多数集まって液体の水になり、振動した現象だ。
水の分子の波動性が現れて水面の波になったのではない。


だからスクリーンに干渉縞が生じても、電子波の作用なのか、多数の電子が波として伝わったのかは区別がつかない。


そこで電子銃の出力を低下させ、電子を1つずつ二重スリットに向けて打ち出す実験が行われた。

■次のページ:1個の電子での干渉縞

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2017/05/07



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