物理学解体新書

二重スリット実験

HOME量子力学二重スリット実験>二重スリット実験とは

二重スリット実験とは

ヤングの元祖・二重スリット実験

物理学の歴史では、二重スリットの実験が二回登場する。
最初は、ヤングによる二重スリットの実験だ。


当時、光は粒子なのか、波動なのかの論争が100年続いていたが、ヤングが実験により光の干渉を証明した。
干渉が波動の現象であって、粒子では起こらない。
このことから、光が波動であることが確定したのである。


20世紀になると、光は粒子性と波動性の両方を持つと考えられるようになった。
光が波動であるとすると光電効果を説明することができないが、粒子であると考えると説明がつくのである。


電子の波動性を確認するために、ヤングが光で行った実験を、今度は電子でやってみようということになった。
電子で干渉が現れるなら、電子はまさしく波なのである。


光が波動であることを確定した実験をヤングの実験、電子が波動性を示すことを証明した実験を二重スリット実験と呼ぶ場合が多い。
しかし、後者をヤングの実験と呼ぶケースもある。
この実験が行われたときには、ヤングはとうに世を去っているのにである。

■次のページ:電子波の干渉

このページのTOPへ



スポンサーリンク

2017/05/07



スポンサーリンク

Amazon.co.jpアソシエイト



スポンサーリンク

Amazon.co.jpアソシエイト