エックス線と結晶
デバイ・シェラー環
デバイ・シェラー環とは
結晶にエックス線を当てると、ブラッグ反射が起こる。
これは結晶格子が特定の方向を向き、整然と並んでいるからだ。
では、結晶を粉末にして固めたらどうなるだろうか?
粉末は極めて小さな結晶(微結晶)だ。
そそれが固まったのだから、結晶はあらゆる方向を向いた微結晶の集まりになる。
これに単色エックス線を当てる。
かたまりの中で、たまたま、ブラッグ反射の条件に一致した微結晶で反射が起こる。
その条件は2θnだけ曲がった方向に強く反射する。
2θnは一つの円錐になるから、これを撮影すると環状の写真になる。
これがデバイ・シェラー環である。
■次のページ:ラウエの斑点
スポンサーリンク
2016/04/19