物理学解体新書

SI単位(国際単位)

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接頭語

国際単位系(SI単位系)基本単位、それらを組み合わせた組み立て単位、さらにそれらの倍数を表現する接頭辞から成立している。
また、組み立て単位の中には、固有の名称を持つ単位もある。


ここでは、国際単位系(SI単位系)の接頭辞について説明していこう。


接頭語は単独で使用できない。
基本単位、組立単位に付属させて使用、その単位の倍数を意味する。


代表例が1/1000を示すミリ(m)だ。
g(グラム)につけばmg(ミリグラム)、これはgの1/1000の量を示す。
m(メートル)につければmm(ミリメートル) これはmの1/1000の量を示す。


k(キロ)は1000倍を示す接頭語だ。


これらを含めて、接頭語を以下に示す。 [JIS Z 8203]
キロより小さいものはすべて小文字、メガより大きいものはすべて大文字である。

ここで基本単位の表を見返していただきたい。
基本単位と接頭語は別もののはずだが、なぜか質量の基本単位が「kg」となっている。
質量は、接頭語と基本単位とが組み合わさった状態で基本単位として定義されているのだ。


本来であれば、「g」を基本単位としてまず定義するのが正統である。
最初から接頭語が含まれた状態で基本単位とするのは、一貫性に欠ける。


これはSI単位の例外としか言いようがない。
もともと質量の単位がkgとなったのは、SI単位が議論されるはるか以前のことである。
このkgをベースにNやPaがドミノ式に決定され物理の体系が完成したので、SIができたからといって今更gを基本単位とはできなかったのだ。

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2008/01/08



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