考察の書き方
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考察の書き方のコツ
最も苦戦するのが考察だ。
「何を書いたらいいのか分からない」という人も多い。
ここで紹介する3つのコツで考えれば、容易に考察が書けるはずだ。
コツは次の三つである。
実験の誤差要因
実験で得た値が理論値から大きく外れていたら、測定ミス・実験ミスがあったことになる。
理論値の通りだったら、測定ミス・実験ミスはなかったと判断できる。
ミスがあっても、なくてもそれぞれの観点で論じればいいのだ。
実験値が精度内に収まれば、「誤差要因を抑え込むことができた」とし、
実験値が精度から外れれば、「これら要因を抑え込むことができなかった」とすればいい。
[..誤差要因の考察についてさらに詳しく見る..]
グラフの形状
グラフの形状を見て理論値との差を考察する方法がある。
実験結果のグラフには次のようなケースがある。
- 理論通りになったグラフ
- 一部が理論から外れたグラフ
- 理論値に対し上下方向にずれたグラフ
- 理論値に対し傾いたグラフ
グラフも実験の誤差要因と関連して考察すればいい。
グラフが理論通りであれば、「誤差要因を抑え込むことができた」とし、
グラフが理論から外れれば、「これら要因を抑え込むことができなかった」とすればいいのだ。
[..グラフの形状の考察についてさらに詳しく見る..]
実験の発展案
実験には目的があり、その目的を達成するための手段が実験である。
目的を達成するためには、別の実験であってもいいはずだ。
そこで、代替案を考察する。
ただし、実験の誤差要因がまともに考察されていないのに、代替案はあり得ない。
実験の実験の誤差要因をキチンと論じておいて、余裕があれば発展案を考察する。
例えば、「今回はボルダの振り子を用いて重力加速度を測定したが、代替実験として斜面を利用した測定方法も考えられる。ことなる二つの実験を併用することで精度をさらに確認することが可能になる。具体的には・・・・」
のように書けばいい。
(※丸写し、コピペは厳禁)
[..実験の発展案についてさらに詳しく見る..]
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