物理学解体新書


ダイオード

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ダイオードとは

pn接合に電極を取り付けた電子部品をpn接合ダイオード、または単にダイオードという。



ダイオードは一方通行にしか電流が流れない。
順方向には電流が流れるが、逆方向には流れないのだ。
電流が一方通行であることを整流という。



ダイオードの電気記号は次のように書く。
矢印のような形だが、これは電流が流れる方向を示している。
ダイオード



矢印の根元をアノード、先端をカソードという。

ダイオード

ダイオードの中を、電流はアノードからカソードへ向かって流れるのだ。



PN接合はP型半導体の領域からN型半導体の領域へ電流が流れる。
ダイオードは、P型半導体がアノード、N型半導体がカソードなのだ。
ダイオード



pn接合では、加える電圧の方向が変わると、流れる電流が変化する。
電圧を加える方向は「順方向」「逆方向」の二つがある。

方向順方向逆方向
電圧のかけ方p型側に正極(プラス)
n型側に負極(マイナス)
p型側に負極(マイナス)
n型側に正極(プラス)
電圧を加えたときの半導体内の状態空乏層が消失する空乏層が拡大する。
電流電圧の上昇に伴い、電流が増加する電流は流れない。ただし、少数キャリアによる微少電流は流れる

このように、pn接合では、電流の流れやすい方向(順方向)と、流れにくい方向(逆方向)がある。
方向によって電流の流れやすさに違いがあることを整流性という。

ダイオードはこのpn接合の特性を生かした電子部品であるため、整流、検波またはスイッチング等、広い範囲で利用されている。

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2005/06/01
2010/01/13



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