物理学解体新書

位置ベクトル

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位置ベクトルの謎

位置を示す方法には二つある。
座標による表現と、位置ベクトルによる表現だ。



座標で位置を表現する方法は直感に合っている。
X座標、Y座標で場所を示せばいいだけだ。



これに位置をベクトルとして表現したものを位置ベクトルという。



この位置ベクトルに違和感を持つ人が少なからずいる。
「位置をベクトルで表現する」という感覚が、受け入れにくいのだ。 ここでは位置がなぜベクトルなのかについて説明しよう。



「大きさと方向をあわせ持つ量」をベクトルという。
速度がベクトルであることに疑問を持つ人はいないだろう。
物体が進んでいく方向がベクトルの方向を示している。

ベクトルという量の感覚と、速度のイメージはよく一致するのだ。



ところで、位置ベクトルとはなんだろう。
位置は座標内の一点であり、位置そのものが移動するわけではない。
移動しないのになぜベクトルなのだろう。
「場所はどこどこだ」という位置の意味が、ベクトルという量にマッチするとはイメージしにくい。



なぜ、動かない位置をベクトルで表現するのか?
この謎を解くためには、そもそもベクトルとは何なのかに立ち返る必要がある。
まず、一度、ベクトル本来の定義に戻って、そこから位置ベクトルの意味を考えてみよう。

■次のページ:ベクトルの定義を確認する

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2005/07/12
2009/06/14



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