物理学解体新書

クーロンの法則

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クーロンの法則とは

クーロン力

プラスチック製の下敷きで頭髪をこすり、下敷きを少し持ち上げると、髪の毛が下敷きに向って立ったり、吸い付いたりする。
これは下敷きと髪の毛の間に引き合う力が働いているからである。

この引き合う力の根源が電荷だ。
髪の毛と下敷きを摩擦することにより、一方がプラスの電荷に他方がマイナスの電荷を帯びる。
プラスの電荷とマイナスの電荷は引き合うので、髪の毛と下敷きが引き合うのだ。
これがクーロン力である。

電荷を帯びることを帯電という。
この場合は摩擦によって帯電したので摩擦帯電という。



クーロンの法則とは

二つの電荷があれば、この二つは相互にクーロン力を及ぼしあう。

クーロン力の伝わり方には、規則がある。 クーロン力の大きさは電荷の積に比例し、距離の二乗に反比例する。
この規則をクーロンの法則という。

電荷の単位はC(クーロン)である。

クーロンの法則の式
kは比例定数である。


真空中でのkの値は9.0×109[Nm2/C2]であり特にk0と記す。
「真空中での」と断っている通り、電荷を取り囲む物質の種類ごとにkの値は異なる。
kは物質に固有の値なのだ。
空気中でのkの値はk0にほぼ等しい。

電気力線の数」で解説するが、この比例定数k0は以下のようにも定義することができる。
この式の分母にあるε(イプシロン)を誘電率という。



クーロンの法則の式の意味

クーロンの法則の式から次の事項が読み取れる。

誘電率は物質ごとに異なる。
比例定数Kの違いは、誘電率εの違いなのだ。

■次のページ:クーロンの法則と万有引力

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2005/06/18



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