剛体の力学とは
質点の力学が通用しない力学
質点の力学にとって、大きさ・サイズは無関係であった。
一方で、物体の大きさやサイズに影響される力学現象もある。
例えば「てこの原理」だ。
ここにA、B二つのてこがあり、それぞれ同じ質量mの物体を動かすとする。
てこAの支点〜力点間の長さは、てこBの二倍である。
てこAを使用すれば、労力FはてこBの半分ですむ。
つまり、力の効果は物体(てこ)の大きさに依存するのだ。
物体の大きさに影響される物理現象は質点の力学ではカバーできない。
そこで、大きさを持った物体の物理現象を考える分野が必要になる。
これが、剛体の力学だ。
質点の力学では質点が話の中心であったように、剛体の力学では剛体が主役となる。
次のページで剛体について説明する。
■次のページ:剛体とは何か?
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2005/06/25
2010/02/13