レーザー技術入門[2]
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レーザー光の特徴と応用分野
単色性、可干渉性、指向性に優れていることをコヒーレント(コヒーレンス)という。
コヒーレントとは、もともと「秩序のある」の意味である。
レーザー光は、コヒーレントな光なのだ。
狭い意味では、可干渉性のみをコヒーレントと表現する場合もある。
レーザー光は、コヒーレントである他にエネルギー密度が高いという性質も持つ。
性質 | 一般の光線 | レーザー光 |
特徴 | 特徴 | |
単色性 | 様々な波長の光が混在しているので単色性はよくない | 単一の波長のみの光で構成されるので単色性はよい この性質によりレーザー光は同位体の分離、分光分析に利用される |
可干渉性 | 様々な波長や位相の光が混在しているので可干渉性はよくない | 波長がそろっているうえ、位相も一定であるので、可干渉性はよい この性質によりレーザー光はホログラフ、光ディスクのピックアップに利用される |
指向性 | 光源を出た光は四方八方へ拡散していく | レーザー光の拡散は極めて小さい。 この性質によりレーザー光は光ディスクのピックアップに利用される |
エネルギー密度 | 太陽光を凸レンズで一点に集中しても紙や木材を燃やす程度である。 太陽光のエネルギー密度が低い | レーザー光を凸レンズで一点に集中することで溶接が可能である。 エネルギー密度が大きいからである。レーザー加工、レーザーメス、レーザー溶接 |
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2006/01/14