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エックス線技術入門[1]

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電磁波とエックス線(X線)

電場と磁場が交互に発生し、伝播していく現象を電磁波という。
電磁波は波なので、位相や振幅、波長を持つ。


電磁波は波長によって、現れる性質が違ってくる。
波長が約0.4〜0.8μmの範囲であれば、その電磁波は「可視光」である。
100〜1000mの範囲であれば、それはAM放送で使用される電波(中波)だ。


レントゲン撮影に使用されるエックス線(X線)も電磁波の種類である。
10-10〜10-12m程度の波長がこれに相当する。
これよりも波長が短い電磁波がガンマ線だ。


ガンマ線は原子核の崩壊に伴い放射されるが、エックス線(X線)は高速の電子がターゲットに衝突することによって発生する。
一般に電磁波は波長ごとに固有の名称を持つが、エックス線(X線)とガンマ線は発生形態によって識別されている。
このため、エックス線(X線)の中でも波長の短いもの、ガンマ線の長波長の領域にかかっている。
エックス線(X線)とガンマ線は波長によって一律に名称が決まっているのではない。


今日、エックス線(X線)は結晶解析や非破壊検査、医学(検査、治療)の領域で利用されている。

■次のページ:エックス線(X線)の発生原理

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