物理学解体新書


放射性同位元素

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放射性同位元素

原子核崩壊を起こす原子核を「放射性同位体」または「放射性核種」という。
これに対し、原子核崩壊を起こさない原子核を「安定同位体」「安定核種」という。


もともと、同位体とは「原子番号が同一でありながら質量数の異なる原子」を意味する。
同位体の中で放射能を持つものを「放射性同位体」と呼ぶ。



ここでは炭素原子で説明しよう。
天然に存在する炭素原子には以下の種類がある。

同位体同位体の種類備考
11C放射性同位体半減期20.38分
β崩壊
12C安定同位体存在比:98.89%
13C安定同位体存在比:1.11%
14C放射性同位体半減期5730年
β崩壊

「放射性同位体」「放射性核種」を「RI」とよぶこともある。


物質が放射線を放つ能力を放射能という。
上記の炭素原子を例にすると、11C、14Cが放射能を持つことになる。


なお、「放射能が漏れる」と言うがこの表現は誤りである。
「放射能を持つ物質が漏れる」と表現するのが正しい。

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2005/06/01



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