つり合いの条件
天秤のつり合いの条件
ここでは天秤(てんびん)を題材として、力のつりあいを検討しよう。
下図の天秤はつりあいを保つ。
腕の長さと錘(おもり)の積が左右で等しいからだ。
(0.2×5 = 0.5×2)
これを力のモーメントの観点で考えてみよう。
天秤の右側では、この天秤を時計方向に回転させようとする力のモーメントが作用する。
その大きさはr×F=9.8[kg・m2/s2]だ。
余談 |
上図でなぜ、Fが19.6[kg・m/s2]になるのか、念のために解説しよう。 |
天秤の左側では、力のモーメントが天秤を反時計方向に回転させようと作用する。
その大きさはr×F=9.8[kg・m2/s2]である。
このことから、つりあっている天秤では、
力のモーメントの大きさは同じ
力のモーメントの方向は逆
ということである。
次のページでは、つり合いの条件と力のモーメントを整理する。
■次のページ:つり合いの条件と力のモーメント
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2005/07/02