物理学解体新書

なぜ、実験課題があるのか

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実験を求める意図

見てきたように、科学・理工学の現場では、実験がついて回る。


教職員の仕事は、科学・理工学で基本となる知識・技能を学生に修得させることである。
だから、学生に講義で法則を理解させただけでは、科学・理工学の教育を完了したことにはならない。
「実験による検証」を体得させることも必要なのだ。


決して、実験を通して、実験の作業に熟練して欲しいのではない。
実験の機材の使用方法や、有効数字の取扱いだけを教えたいのではない。
それらを含めた、「実験による検証プロセス」を体得させたいのだ。
「実験による検証」のプロセスに則して実験し、仮説の真偽を判定する感覚を身につけて欲しいのだ。


学生の中には、「なぜ、わざわざ真理を実験させるのだろう。結果は分かっているのに」という疑問を持つ人もいる。
教職員は、新発見を期待して実験を指示するのではないのだ。


すでに真理となっている現象を仮説に見立てて、検証するプロセスを習得させようとしているのだ。
未知の現象を実験させるより、真理を追試させるほうが、指導しやすいし、レポートも公平に評価できるからだ。

■最初のページ:実験レポートの書き方


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2005/09/04



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