外積[1]-----外積の定義
外積の定義
ベクトルどうしの掛け算には二種類ある。内積と外積だ。
内積はスカラー量であるが、外積はベクトル量である。
掛け算の種類 | 量の性質 | 表記 | 例 |
内積 | スカラー量 | 仕事 | |
外積 | ベクトル量 | 力のモーメント 角運動量 |
一般の教科書では、外積を解説してから力のモーメントの話に入る。
しかし、当サイト「物理学解体新書」では、力のモーメントNを題材にベクトルの外積について確認しよう。
具体的な事例で示したほうが、理解しやすいからだ。
力のモーメントNは、Fとrの外積で表現される。
外積はベクトルである。従って、大きさと方向を持つ
大きさ | N=rF・sinθ |
方向 | rとFを含む平面に垂直で、Fの方向に回転させたときのネジの進む方向 |
外積の大きさと方向の詳細は、以後のページで解説する。
また、外積がベクトル量であることは違和感を伴う。
外積がなぜ、ベクトル量なのかについては、「力のモーメントの違和感」で解説する。
■次のページ:外積の大きさ
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2005/06/25