仕事と仕事率
仕事の定義
力の方向に移動する場合
力Fを加えたら物体が力の方向に距離sだけ移動した場合、仕事WはFsである。
この定義の式を見て、押えておきたい事項が2つある。
①動かす物体の質量は仕事に無関係である
②力をかけても移動しなければ仕事にならない
[①動かす物体の質量は仕事に無関係である]
日常の感覚では軽いものよりも重量物を移動する方が、仕事をしたと解釈する。
しかし、物理での仕事の定義ではそうではない。
[②力をかけても移動しなければ仕事にならない]
重量物を移動させようと、汗だくになって力をかけたとしても、物体が動かなければそれは仕事にならない。
この場合、投入した労力は筋肉の発熱として消費されたのだ。
発熱は仕事の一種であるが、ここでは力学的作用による仕事の定義を論じているので、発熱には言及しない。
■次のページ:力と移動方向が異なる場
スポンサーリンク
2005/08/07