物理学解体新書


半導体

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半導体とは

電気抵抗を基準にして物質を分類すると以下のようになる。
電気をほどほどに通す固体を半導体という。

分類特徴固有抵抗(Ωcm)
導体電気を良く通す10-3以上鉄、銅
半導体電気をほどほどに通す10-3〜10-9シリコン、ゲルマニウム
絶縁体電気をほとんど通さない10-9以下セラミック、大理石


導体や絶縁体にはない、半導体の主な特徴は以下の二つだ。

特徴1温度が上昇すると抵抗値が低下する
特徴2不純物を混入することにより抵抗特性を制御しやすい


半導体は共有結合結晶である。
その結合エネルギーは適度に低い。

温度が上昇すると共有結合に参加していた電子が、原子から容易に離脱し自由電子となる。
そして、電子の抜けた穴がホールだ。

さらに温度が上昇すれば、自由電子、ホールともに量が増す。
自由電子やホールキャリア、つまり電流の担い手である。
キャリアが増えるから抵抗値が下がるのだ。


不純物には二種類ある。
電子を供給するドナーと、ホールを供給する(電子が足りない)アクセプタだ。
ドナーを含む不純物半導体n型半導体アクセプタを含むとp型半導体という。
不純物を混入させると、キャリアが増加することになる。


n型半導体p型半導体が接触している部分をpn接合という。
pn接合部では自由電子がホールと再結合するのでキャリアが存在しない。
このキャリアが存在しない領域を空乏層という。

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2005/06/01



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