物理学解体新書



物理学用語辞典

HOME物理学用語辞典>インデックス




ラ行

ライデン瓶

ライデン瓶は、18世紀に発明された静電気を蓄積する装置である。
ガラス瓶の内側と外側に金属がコーティングされていてるため、コンデンサとして機能する。
当時、電気の実験に多く用いられた。



ラウエ斑点

単結晶で回折したエックス線によって、写真上に出現する斑点状の模様。発見者ラウエの名に由来する。



ラザフォード散乱

アルファ線を金箔に打ち込んだとき大部分は金箔を透過するが、アルファ線の一部が大きく散乱される現象。これは金箔内の原子核に接近したアルファ線が原子核とのクーロン力で反発を受けるために発生する。ラザフォード散乱により、原子は土星型モデルであることが解明された。



ラジアン

角度の単位の一種。円で、弧と半径が同じ長さになる角度が1ラジアンである。360度は2πラジアンになる。



ラジウム

ラジウムはアルカリ土類金属の元素の一つである。
ラジウムはアルファ崩壊によってラドンへと変化する。



ラジウム系列

4つある崩壊系列の一つ。ウラン238からスタートし鉛206で完了する。系列中に登場する核種の質量数はすべて4n+2。系列中にラジウム226が登場するのでラジウム系列というが、ウラン系列ともいう。



ラドン

ラドンはラジウムのアルファ崩壊によって生じる希ガスの一種である。
無色無臭の気体である。



リーク電流

電子回路・電気回路で、本来の回路とは別に、意図しない経路で流れてしまう電流。



リードスイッチ

磁石が近づくと磁力で作動するスイッチ。磁力で金属片が動き、スイッチが入る仕組み。



力学的エネルギー

運動エネルギーと位置エネルギー(ポテンシャルエネルギー)のこと。運動エネルギーと位置エネルギーの和は常に一定である。



力学的エネルギー保存の法則

保存力のみを受けて運動する物体の運動エネルギーとポテンシャルエネルギーの和は常に一定である。
これを、力学的エネルギー保存の法則という。
力学的エネルギーとは、運動エネルギーとポテンシャルエネルギーの総称である。

力学的エネルギー保存の法則が成立する大前提は、「保存力のみを受けて運動する」場合だ。
地上で停止した物体は、重力(保存力)以外に地面からの抗力を受けている。
保存力のみでないので、力学的エネルギー保存の法則が成立しないのだ。
[・・さらに詳しく見る・・]



力積

力とその力が作用した時間との積を力積という。
力が時間をかけて作用した場合の効果を表現した量と考えてもいい。

力の単位は[N]、すなわち[kg・m/s2]である。
これと時間との積が力積なのだから、力積の単位は[kg・m/s]となる。

この単位[kg・m/s]は運動量の単位でもある。
運動量と力積とは本質が同等なのだ。

力が作用すると運動量が変化する。
運動量の変化は、与えられた力積に等しいのだ。
[・・さらに詳しく見る・・]



力率

交流を負荷に加えた場合、電圧と電流とで位相差が生じる場合が多い。
位相差を考慮して計算した場合、交流には2種類の電力が定義できる。
負荷で実際に消費される「有効電力」と見かけの「皮相電力」である。

皮相電力に対する有効電力の割合を力率という。



離心率

楕円のつぶれ具合を示す数値。離心率が0なら真円。0と1の間なら楕円である。離心率が1に近づくほど細長い楕円になる。離心率が 1なら放物線、1以上であれば双曲線になる。



リチウムイオン電池

リチウムイオンが電気伝導を担うが、電池内に金属リチウムを含まない電池。金属リチウムを含む場合はリチウム電池である。



リチウム電池

金属リチウムを負極とした電池。コイン型が多い。リチウムイオン電池とは異なる。



リュードベリー定数

水素原子から放射させる光の波長を示す式に登場する定数。



量子コンピュータ

波動関数の重ね合わせを利用することで、並列で演算するコンピュータ。従来のコンピュータを凌駕する高速化が期待されている。



量子力学

原子核や電子の挙動を研究する学術分野。



レイノルズ数

流体の慣性力と粘性力の比。単位を持たない量(無次元数)。



レイリー散乱

光の波長よりも小さい粒子が光を散乱させる現象。昼間の空が青いのはレイリー散乱による現象である。



レジスタ

プロセッサに内蔵された記憶装置。容量は小さいが読み書きが高速。



レプトン

素粒子の種類の名前。クォークとともに物質を作る。電子はレプトンの一種。



レンツの法則

磁場が変化すると、その磁場中の導体に起電力が生じ誘導電流が流れる。
この誘導電流は、原因となった磁場の変化を打ち消す方向に流れる。
これをレンツの法則という。
[・・さらに詳しく見る・・]



ローパス・フィルタ

入力信号の低い周波数成分だけを通過させる回路。高い周波数成分は遮断される。



ローレンツ収縮

ローレンツ短縮ともいう。等速運動している物体は、長さが運動方向に収縮して観測される現象。マイケルソン-モーリーの実験の結果を説明するための仮説であったが、エーテルを仮定しなくても成立することが特殊相対性理論で確認された。



ローレンツ変換

2 つの慣性系の間の座標を線形で結びつける変換。



ローレンツ力

荷電粒子が磁力線を横切って移動するとき、この荷電粒子は磁場から力を受ける。
この力をローレンツ力という。

ローレンツ力は、「磁力線を横切る」ことがポイントである。
磁場中であっても、荷電粒子が磁力線の方向に移動しするときにはローレンツ力は生じない。
この場合は磁力線を横切っていないからだ。



ロックウェル硬さ

材料の硬さを示す特性の一種。荷重を二段階に変化させて圧子を材料に押し付け、塑性変形後のくぼみの深さで硬さを評価する。



論理回路

デジタル信号を使用して、ブール代数による論理演算を行う回路。デジタル回路ともいう。




このページのTOPへ



スポンサーリンク

since 2005/05/21



スポンサーリンク

Amazon.co.jpアソシエイト



スポンサーリンク

Amazon.co.jpアソシエイト