核燃料サイクル
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[8]再処理
ここで、使用済核燃料の構成を再度見ていただこう。
成分が3種類に色分けされているのが確認できると思う。
再処理とは使用済核燃料の塊を色分けごとに分離抽出する工程をいう。
ウランとプルトニウムは化学的な手法でそれぞれ抽出される。
回収ウランを再度濃縮すればウラン資源の有効利用となる。
しかし、国内に商用の転換の設備がないので、濃縮できないのである。
回収された235U、238U、238Puはペレット上の合成燃料として成型され、再度、原子炉に投入する考えがある。
これをプルサーマルという。
235Uといっしょに238Puも反応させてしまおうというわけだ。
235Uの反応にともない、原子炉内では、Puが生成し、その一部は中性子を吸収し分裂している。
今稼働中の原子炉は実質プルサーマルなのだ。
プルサーマルに使用する合成燃料をMOXという。
高速増殖炉が実用化すれば、その燃料もMOXが使用される。
残った放射性核種は、ガラスと混ぜてドロドロに溶かされる。その後固化される。
固化されたものをキャニスタという。
これが高レベル放射性廃棄物だ。
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2005/05/18
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